合成皮革の特徴や選び方、メンテナンス方法をご案内します。 |
合成皮革について |
現在販売されているデザイナーズ家具の中でも、アーティフィシャルレザー・ビニールレザー・PVCレザーなど様々な呼ばれ方をしている張地は、すべて合成皮革と呼ばれるビニール製の「革に似せた張り地」のことです。
革に比べて安いという点が大きな特徴でしたが、近年、ビニール素材の研究により、抗菌性や耐久性・質感など新たな機能を付加して、価格の安い牛革よりも高い合成皮革もあります。
見た目や質感も、本革と見分けがつきにくいほど上質なものもありますので、選び方・用途によっては価格と品質のバランスのとれた扱いやすい素材です。
ビニール素材にすることのメリットは、価格が安い点と、商品に適した機能を持たせた張地を生産出来ることです。公共施設などの高級皮革を使えない環境下で、抗菌等の機能性や耐久性が要求される場合などにも多く使用されます。
例として、本革は水に弱いという特性がありますが、合成皮革はいくら水をこぼしても、乾いた布でふき取れば元通りになりますし、変色することはありません。
しかし、本革のように年々風合いが増し、10年以上使うことができるといった耐久性はありません。年々、古くなり劣化していく消耗品として考えていただく素材です。
しかし、本革よりは短い寿命ですが、カラーや種類が豊富で見た目も良く、メンテナンスが楽で機能性が高いという大きな特徴がありますので、用途に応じてお選びいただくことがおすすめです。
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合成皮革の注意事項 |
合成皮革を使用したソファなどは、座った時の引っ張れられる力の影響で、使用頻度が高い部位から劣化しやすくなります。
使用頻度を一定にし、偏った位置での使用を避けてなるべく均等に座るようにしてください。
合成皮革をアイロンやストーブ等の過度な熱源の側に置くと、表面の質感が損なわれたり、変形・変色する場合があります。
高温になるものを付近に置かないよう、ご注意ください。
直射日光の当たるところでのご使用は控えてください。ビニール素材が劣化します。
もともと革と比べてはっ水性があり、お手入れの楽な合成皮革ですが、水分が残ったままにしておくと加水分解と呼ばれる劣化が進みやすくなります。
飲み物などをこぼしたり水拭きでお手入れした後は、必ずしっかりと乾拭きをして水分が残らないようにしてください。