特 集
リボーンチェア- Inside Reborn chair -
デンマークを代表するデザイナー、ハンス・J・ウェグナーによって1950年に発表されたダイニングチェアの名作『Yチェア』。優れた家具職人でもある彼が作り出した、快適な座り心地とデザインの美しさはそのままに、そのYチェアを大胆にリデザインしたのが『リボーンチェア』です。
Yチェアのサイズ感や使い勝手の良さを残しつつ、さらにゆったりと身体を預けられる安心感のあるつくりにしたことで、ダイニングやリビングなどでの日常使いとして最適のチェアに。また、どんなインテリアにも馴染むデザインと、メンテナンスによってずっとお使いいただけることから、商業施設・飲食店・ホテル等の様々な場所でも高い評価を得ています。
E-comfortのリボーンチェアは、Yチェアのように永く愛される名作へ。時代と共に歩んでいく、これからのスタンダードです。
E-comfortでは、皆様のご意見をもとにより良い家具作りをしてまいります。リボーンチェアは皆様の声を基に一緒に作り上げていく商品です。ぜひ、ご意見・ご感想をお聞かせください。
2011年6月、知財高裁において「Yチェア」の立体商標登録を認めなかった特許庁の審決取り消しを求めた訴訟の判決がありました。その結果、立体商標登録が認められ、日本国内で「Yチェア」のジェネリック家具を製造・販売することが出来なくなりました。弊社でも、それまで「ウィッシュボーンチェア」の名称で販売してきた製品が販売できなくなったのです。
「Yチェア」のコンセプトや使い勝手を高く評価していた弊社は、同製品をリーズナブルに購入できなくなるのは一般ユーザが不利益になると考え、軽くて誰にでも使いやすい、掛け心地が良いという同じコンセプトを持った、新しいチェアの開発を迫られることになったのです。
何度かリデザインを繰り返し、背中の当たり具合を改良したり、斜めに座った時の快適性を追究したりと、試行錯誤が繰り返されました。毎月のように製造工場へ足を運ぶ担当は、さぞ気が気でなかったはずです。何しろ、世界的ベストセラーの「Yチェア」のネガな部分をつぶすという作業。美しさと使い勝手を高いレベルでバランスさせた名作と同じコンセプトでチェアを作るというのは、大変な事のはずだからです。
2012年7月、ようやく試作品から完成品となった、新デザインのダイニングチェア。革新を続けるチェアということで「リボーンチェア」と命名されました。弊社は福島県に所在し、震災からの復興・生まれ変わりという意味も込めた名称となり、その年の10月に弊社オンラインショップでの販売開始となったのです。
その後、毎年のように改良を加え、より使いやすく生まれ変わるリボーンチェア。2016年には背もたれをフィンガージョイントから単板積層材へ変更して、更なる強度アップを図りました。