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ホワイトもレッドもイエローもオークはオーク | E-comfortマガジン

2022年4月8日

「オーク」とは、「ブナ科コナラ属の落葉性の樹種」を総称した言葉です。

???となりますが、日本では、カシワ、カシ、ナラ、コナラ、ミズナラなどがこれにあたります。北半球の温帯地方に広く分布しており、材質がかたく、木目が美しい事から、建築材や家具、船剤、樽材などに使用されることが多い木材です。
シラカシ、アカガシなどの常緑種(葉を落とさない種)の事を指す場合もあるそうです。

皆さんご存知の「ドングリ」のなる木と言えば話が早いですね。おっと、ブナ(ビーチ)の木の実もドングリでした。同じブナ科ですからね。

ヨーロッパでは、オークは「森の王」と呼ばれ、ラテン語で「美しい樹」という意味を持つ「Quercus」という学名をもっています。
ブナ属には女王、コナラ属には王がいるのですね。ブナの原生林を神聖化するのも納得の事案です。

さて、オーク材は堅く丈夫で、適度なしなりを持った良材が多いのが特長ですが、様々な種類の木が通称オークなので、一口にオーク材使用の家具と言ってもピンキリです。
木肌の色も、白っぽかったり、黄色っぽい、赤っぽい、くすみが有ったり、と様々な表情を持っています。
木目の板目(いため)と柾目(まさめ)で印象が変わりますし、柾目だと虎斑(とらふ)が多く出る場合も有るので、一言でいうと「表情豊かな木」です。

オーク材の柾目には一定確率で虎斑とよばれる模様が必ずあって、その木目に対して横断するような形で現れます。まだらに正しく虎の毛皮の模様のように現れて光を反射して木目を美しく演出してくれます。
虎斑は学術的には放射組織と言い、立ち木の時は養分を運んだり、貯蔵する役割をもった組織です。
その名前の通り、木の中心部から年輪を横断するように放射状に広がっていますので、必ずこの虎斑(とらふ)模様が現れます。
ほぼ全ての木にこの放射組織は存在しますが、オーク材は肉眼ではっきりと見える形で現れて、虎斑の形の美醜で木材の価値が変わったりもします。

そのオーク材の表情を愛でられるのか?(大げさですね)がオーク材をインテリアに使えるかのターニングポイント(やっぱり大げさ)になります。

また、経年変化もオーク材の魅力で、使うほどに変化していくその過程を一緒に生活していく中で感じられれば、立派なオークおたくの完成です。
当店はペーパーコードの張替え修理を受け付けていますが、時々20年以上使用したオーク材のYチェアが届きます。倉庫で張替えを待つ、そのきれいな素晴らしい色合いに’ため息’をつく私(オークおたく)です。

ただの自慢ですが、私の自宅のリビングダイニングの床にはオークの無垢板を指定しました。リフォームをお願いしたときに建築士さんと話しながら、「やっぱり無垢材、その中でもオークだよね。」と意気投合し、その建築士さんのご自宅の床に貼ろうとしていた床材(幸運にもちょうど施工時期が一緒だった)を追加注文してもらい我が家のリビングにも貼っていただいたのです。もちろんオイル仕上げで、乱尺で節目が有ったり、黒くパテ埋めしてあるワイルドなやつ。一言でいうと手間のかかる悪ガキというところでしょうか。

でもそれが個性です。

ちなみにダイニングチェアには、リボーンチェアとスタンダードチェア、セブンチェアにDAW、DSRという錚々たるラインナップ。オーク材のノルドテーブルと一緒に、お気に入りのデザイナーズチェアにも負けない無垢オーク床の主張を感じる組合せです。

昨今では、ウッドショックの影響から、どんどん値段が高騰してるオーク材。チェアやテーブルの材料として気軽に購入できるのも今の内だけかもしれません。

 

最後におまけで、家具に使われている(いた)オーク材を紹介します。

ナラ(ミズナラ)
主に北海道やロシアが産地で、比較的寒い地域で生育するので、木目が細かく詰まっているのが特徴。
特に日本の北海道産ミズナラは世界の最高峰と言われていて、加工がしやすいので、フローリングや壁板、家具など、幅広く取り扱われている。19世紀に日本から輸出されヨーロッパなどで家具生産の材料となった歴史も有る。最近は生産量が減少していて希少なので、非常に高価になっている。

モンゴリナラ
モンゴル、中国東北部、ロシアで生育しており、分類上、日本のミズナラの基本種と言われ、材質的にほとんど変わらない。辺材は黄色味のある白色、心材は黄褐色から灰褐色。現在、ナラ材として日本で流通しているもののほとんどがコレと言っても良いくらいメジャーな木材。

ヨーロピアンオーク
ヨーロッパのほぼ全域に生育。主に高級家具の材料として利用されている。その他の用途としてはフローリングなどの内装材、彫刻などにも用いられる。
また、ワインやウイスキーやブランデーの貯蔵樽としても利用され、木目の美しいものはスライスカットされ、化粧単板にも加工される。

ホワイトオーク
主にアメリカやカナダなど北米で産出され、日本で採れるミズナラにとてもよく似ている。比較的白く、重くて硬いのが特徴で、高級家具や内装材に用いられる。ヨーロピアンオークと同様に、ウィスキーやワインなどを入れる樽に使われている。ナラの代用品として使われ始めたが、すでに十分に高級品の域。

レッドオーク
ホワイトオークと同じく北米産で、近親種なのでよく似ているが、辺材がより赤みを帯びた色で、木目がさらに目立ちやすい特徴を持っている。。また、ホワイトオークと比べると柔らかく加工性が良いという性質も持っている。ホワイトオークが高額になったことで、その代替品として使われる時代になった。

投稿者:

佐々木

主にブラインド関連商品の開発・仕入を中心に業務をする。仕入は現地で行うという方針で、中国、台湾などで海外企業と一緒に商品開発をしている。 その中で、製材や木材の乾燥、加工の工場とも繋がりを持つ。好きな事はどんどん掘り下げる人。



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